お知らせ
2020/01/24

【ご応募ありがとうございました】「LGBTの支援もできる」キャリア支援者養成プログラムnijippo 1期生募集!

この度、ReBitでは、「ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援」の助成を受け、国家資格保有者の皆さまを対象として「LGBTの支援もできる」ようになることを目指す、支援者養成プログラムを実施します。


nijippo(にじっぽ)=niji(にじいろ)+ippo(一歩)
「にじいろのいっぽ」 すべての人が、自分の色で「一歩」を踏み出せますように!

プログラム趣旨


 LGBTは、学齢期だけでなく、社会に出る段階でも、社会の理解不足や偏見による困難に直面しやすく、特にキャリア形成における困難層となっていることが指摘されています。この課題に対応していくには、就労支援・キャリア支援を継続的に担うことができる支援者の存在が不可欠です。しかし、今の日本では、就労支援・キャリア支援の専門性と、LGBTへの知識や支援経験をどちらも持っているという支援者は非常に不足しています。既存の就労支援窓口では、支援者に理解があるかどうか分からないために、相談をためらうという状況や、支援者自身に支援したい想いがあっても、経験がないために適切な支援が届けられていないことも分かってきました。

 本プログラムは、就労支援・キャリア支援に関わる皆さまを対象とし、座学(知識)、OJT(経験)、参加者同士のつながり(学び合い)の機会を提供することで、LGBTの支援もできるようになることを目指して実施するものです。参加していただく皆さまには、単にLGBTへの支援ができるようになることだけではなく、LGBTの就労やキャリアにおける課題を解決するため、各機関や地域において中心的な役割を担っていただけるようになることを願っています。

 共に、この課題について取り組みたいという想いのある方からのご応募を、お待ちしております!




活動期間

2020年3月7日(土)~2020年6月28日(日)

参加費

無料
*本プログラムは「ファイザープログラム~心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援」の助成を受けて運営しております。
*交通費の補助があります。現地参加必須の回については、1回あたり1,000円を上限として支給可能です。

プログラム内容


 日時  プログラム内容  現地参加必須 
3月7日(土)14:00~17:00オリエンテーション 導入研修「LGBTと就労」
3月12日(木)19:00~21:00座学 LGBTとメンタルヘルスオンライン参加可能
4月5日(日)17:30~20:00ケース検討(当事者の実際を知る)
3月下旬~4月下旬(個別に設定)カウンセリングOJT(1回目)
4月下旬~6月上旬(個別に設定)カウンセリングOJT(2回目)
5月23日(土)14:00~17:00ケース検討(複合的な支援が必要となる場合)オンライン参加可能
6月28日(日)13:00~16:00成果発表会

上記プログラムの他、任意参加の場として、下記の日程で「キャリアカフェ」を実施いたします。ご予定があえばぜひご参加ください。
 4月29日(水祝)18::00~20:00
 6月20日(土)14:00~16:00


*キャリアカフェとは?
LGBTの人も、LGBTではない人も、「はたらく人」も、「はたらく人を支援したい人」も、垣根なく集って「はたらくこと」や「キャリア」について話しあえる場です。職場でのカミングアウト、就活の時のスーツのことなど「LGBTだからこそ」の話も、「LGBTと直接は関係ない」キャリアの話題も、参加者同士が「話したいこと」を持ち寄って、共に語ります。
キャリアカフェという形式だからこそ、カウンセリングではなかなか言語化されない、当事者の「感覚」が表現されることもあります。支援者としても、「キャリア」を考える一人としても、皆さまのご参加をお待ちしております。
プログラム開始前にもキャリアカフェの開催がございます。
2月25日(火)18:00~20:00
※キャリアカフェはオープン企画のため、nijippoプログラム参加者以外の方もご参加いただけます。

募集要項

・国家資格キャリアコンサルタントまたはキャリアコンサルティング技能士1・2級を保有のキャリア支援者であること
・キャリア支援の経験があり、現在も支援業務に携わっていること
・研究及び調査の目的で、プログラム中のデータ取得に協力いただけること
 (データについては、個人が特定されないかたちで利用いたします。)
・プログラム参加や課題提出等に必要なオンライン環境とIT技術があること
 (プログラム進行に際して、Googleドライブ、Facebook等のSNS、Zoom等のオンライン会議システムを利用予定です。)
・原則上記の全てのプログラム日程に参加できること
 (★印については東京新宿付近での現地参加が必須となります。その他はオンライン参加も可能です。)

応募受付期間

2020年1月24日(金)~2020年2月14日(金)23時59分エントリー受付終了
多くのご応募、どうもありがとうございました。

選考フロー

一次選考:ページ下部エントリーフォーム記載内容による書類審査
二次選考以降:通過者に個別でお知らせします。
面接審査(オンラインで個別に実施)を予定しております。
※プログラムに関する説明会をオンラインにて開催いたします。ご参加は任意で、申し込みに際して必須ではありません。ご質問等をお受けする時間も設けます。お気軽にご参加ください。(詳細ページ下部)

注意事項

・プログラム参加者の選考にあたっては、経験やスキルだけではなく、スケジュール状況等も含めて総合的に判断します。プログラム参加者とならなかった場合でも、公開される関連イベント等には、ぜひご参加いただければと思います。
・選考結果に関する個別のお問い合わせについてはお答えいたしかねます。
・応募書類や応募情報は返却いたしません。
・応募時に提供された個人情報は、選考以外の目的には使用いたしません。
・選考段階で国家資格キャリアコンサルタント登録証(あるいはそれに準ずる資格の証明)をご提示いただきます。




Q&A

・現職では支援業務についていませんが、4月から支援業務に携わる予定です。応募可能ですか?
→これまでに支援の経験があり、今後支援業務につく見込みがあればご応募いただけます。

・国家資格更新講習にあたりますか?
→本プログラムは国家資格更新講習ではありません。

・所属先に提出可能な、プログラム受講を証明する書類の発行はありますか?
→継続学習の証明書等、提出書類の発行が必要な方はご相談ください。

・受講料を教えてください。自己負担はありますか?
→本プログラムはファイザープログラムの助成を受けて運営しており、受講料は無料です。また、現場での受講を必須としている5回のプログラムについては、1回あたり1000円を上限とする交通費補助があります。それ以上の交通費、また、遠方から参加される場合の宿泊費等については、自己負担となります。

・関東在住ではないのですが、応募可能ですか?
→プログラムに参加可能であれば、居住地については不問です。

・キャリアコンサルタント養成講座修了後、国家資格試験にはまだ合格していませんが、応募可能ですか?
→国家資格取得後にご応募ください。

・プログラムは何語で開催されますか?In what language will the program be held?
→プログラムとカウンセリングは日本語で行います。The program will be held in Japanese.

・子連れでの受講は可能ですか?
→講義実施回については、進行に際して支障がなければ可能です。カウンセリング実施回はご遠慮ください。

・会場のバリアフリーはどうなっていますか?
→申し訳ございません、エレベーターのない会場や、段差のある会場でのプログラム実施がございます。
何かお手伝いの必要な方はご相談ください。

・介助者同伴での参加は可能ですか?
→可能です。カウンセリング実施回については、介助者の方には、原則別室に控えておいていただくことをお願いいたします。



プログラム担当者からのメッセージ



「それぞれの課題を知れば知るほど、結局は、支援者としてやるべきことを当たり前にやり続けるだけだ、って思ったんですよね。」

長年、LGBTを含めた多様な人のキャリア支援に携わってきた方から聞いた言葉です。自分が就活をしていた時、キャリアに悩んだ時、こんな人と出会えていたらどれだけ励まされただろうか、と想像すると同時に、あの時のキャリアコンサルタントの人のもとに、社会から十分な情報が届いていれば、頼れていたのかも、とも思いました。
キャリア相談の窓口につながれていないLGBTの人がいる一方で、支援したい気持ちはあるのに、どこからはじめたらいいのか悩んでいる支援者もいる。ここを橋渡しすることが、これまで「LGBTと就労」というテーマで取り組みを続けてきたReBitにできることだと考えています。

各地でこの課題に取り組みたいと思っていらっしゃる皆さまとの「一歩」を、このプログラムで一緒に踏み出せることを楽しみにしています!

   nijippoプログラム運営責任者 ReBit 中島潤


「LGBT」という言葉を知っている人は増えてきましたが、働くことやライフステージの変化についてセクシュアリティも含めて相談できる場は圧倒的に不足しています。これまで「キャリアカフェ」や「Rainbow Crossing Tokyo」をはじめとするReBitのイベントに関わってきましたが、「所属する学校や職場では話せない」という方や、遠方から来られる方にもたくさん出会いました。
一方で、キャリアカウンセラー団体で開催した勉強会では「関心があり、勉強もしているが、実際に相談を受けたことがないから対応できるか不安」「一度だけ対応したが、よい支援ができたか自信がない」というご相談をいただき、支援について相談できる場やキャリア支援者同士のつながりも必要だと感じました。
nijippoは、たくさんの当事者の方々と出会ってきたReBitだからこそ提供できるプログラムです。ケース検討のほか、当事者の方にもご協力いただき、実際のキャリアカウンセリングのOJTを行います。共に学び、よりよい支援を実践していく仲間として一緒に活動しませんか?

   nijippoプログラムスーパーバイザー 国家資格キャリアコンサルタント 岩﨑 德子


 私から伝えるのは、相談へのアクセシビリティの話です。
「どうせ大人は分かってくれない」「相談をしても解決しない」…
そんな声を聴いたことのある支援者は多いかもしれません。今回の研修や他の研修で、仮にLGBTに関する専門的で高度な研修を受けたとしても、当事者や相談者自身が、相談自体に抵抗を抱えることがある社会文化であるとしたら…。そのような仮説はLGBT当事者の相談者にとってはとても身近な課題です。実際、カミングアウトの労力やトランスすることへのストレスは甚大です。このような社会文化の中で、私たちが相談支援のスキルや知識を得ることと同時に、もう一つ大事なことは、そもそも<相談すること>が、その人の人生にとって<特別なこと>でないと感じてもらうことです。
 応募する皆さんはきっと、志高く知識や専門性を獲得し、個人の変容についての支援をして頂けると確信していますが、同時に相談者が相談にアクセスする抵抗感や障壁を無くす社会文化を醸成し、相談にアクセスする権利があること自体をアウトリーチしていくという、システムや社会文化の課題に対するアプローチの視点も忘れないで頂きたいと思います。そのための一つの視座として、相談者との対等性、つまり私たち自身が、社会で多様な問題を抱える紛れもない一人の当事者であることや、私たち自身が支援に繋がる権利を有していることなど、私たちの延長線上に常に生の相談者が存在しているのだという実感が必要です。本プログラムでは、多様な悩みを抱える相談者への支援を志すと同時に、社会で困難を経験する/してきた一人の当事者として、社会全体の枠組みも踏まえて支援を志して頂ければ大いにありがたいと感じています。ご応募お待ちしています。

   nijippoプログラムスーパーバイザー 臨床心理士/公認心理師 大賀 一樹





応募方法

エントリーフォームよりご応募ください。
2月20日(木)までに一次選考の結果をお知らせいたします。



オンライン説明会 ※終了しました

1月29日(水)19:00-20:00
プログラムに関する説明会を、オンライン会議システムzoomを利用して行います。参加をご希望の方にURLをお知らせいたしますので、下記へメールにてご連絡ください。(途中の入退室も可能です。)

プログラムに関するご質問は、下記問い合わせ先まで、お気軽にご連絡ください。




問い合わせ先

本プログラムに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。

認定特定非営利活動法人ReBit
キャリア事業部 nijippoプログラム担当
career-design★rebitlgbt.org
※上記「★」を「@」に変更してください。
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