Ally Teacher’s Tool Kit For Elementary School
すべての小学校をセクシュアルマイノリティの子どもにとっても過ごしやすい場所に。
セクシュアルマイノリティの子どもにとっても過ごしやすい小学校をつくる「アライ先生」になり、子どもに多様な性について教えるための教材キットを作成しました。
小学校高学年向け「Ally Teacher’s Tool Kit (アライ先生キット)」とは?
セクシュアルマイノリティの子どもにとっても過ごしやすい小学校をつくる「アライ先生」になり、子どもに多様な性について教えるための教材キットを、20代のLGBTの学生・若者と小学校教員が中心となり作成しました。
全ての資料を無料でダウンロードいただき、授業でそのままお使いいただけます。
小学校の先生には、映像DVDやハンドブック・配付資料などをまとめた製品パッケージを無料で送付させていただきます。
小学校の先生以外の方も製品パッケージをご購入いただいたり、小学校にご寄付いただいたりすることができます。
ぜひ、ご活用ください。
小学校高学年向け「Ally Teacher’s Tool Kit (アライ先生キット)」に入っているもの
1. 説明書 2.先生用ハンドブック
3.ブックリスト 4.「アライ先生」シール
5.学習指導案 6.指導の手引き
7.先生用アンケート
8.小学校高学年用映像教材 9.配付資料
10.児童用ワークシート兼アンケート
※「Ally Teacher’s Tool Kit」の全てのコンテンツを権利者に無断で複製、改変、放送、上映、公開、演奏、販売、レンタル、ネットワークを通じて送信できる状態にすることを一切禁止します。
なぜ、小学校で取り組む必要があるの?
セクシュアルマイノリティの人たちが自分のセクシュアリティ(性のあり方)を自覚するのは、小学生から高校生までの学齢期が多いとされています。
また、特に自殺念慮を抱くのは思春期である小学校高学年~高校の頃とされています。
セクシュアルマイノリティは約5~8%(※1)とされていますが、性の多様性について考えていくことは、その約5~8%の子どものためだけではありません。
心と体に著しく変化が訪れる思春期という自己形成の時期だからこそ、セクシュアルマイノリティの子どもも、セクシュアルマジョリティの子どもも、あらためて自分自身について見つめ直し、生涯を通じて自らの心身の健康について考えられる一人ひとりであれたらと願います。
小学校低学年の頃、一人称に「私」や「あたし」を使用していたが、周囲からからかわれていた。「僕」や「俺」を使用するのには抵抗があった。
さち子・20代・トランスジェンダー女性
「男性が好き」という自分の気づきよりも先に、「オカマ」と言われていた。小3から学校行かなくなって、小6から復帰。でも節々で「女の子っぽいよね」って言われたりした。
M.G・20代・ゲイ
髪を坊主ぐらいに短くして学校に行ったら、先生に「なんだその髪は。もっと女らしくしろ」と言われ、冷たい水が入ったバケツの中に頭をつっこまれた。
K・20代・トランスジェンダー男性
いじめや暴力を経験したLGBTQ
68%*2
不登校を経験したことがあるトランスジェンダー
29%*3
自殺念慮を抱いたことがあるトランスジェンダー
58.6%*3
性同一性障害の人が性別違和感を感じ始めた時期
(小学校入学前まで)
56.6%*3
性同一性障害の人が性別違和感を感じ始めた時期
(中学校入学前まで)
80%*3
- 諸外国の調査ではLGBTは概ね2-5%程度などと推定されている。(釜野さおり・石田仁・風間孝・吉仲崇・河口和也 (2015):性的マイノリティについての意識調査2015年全国調査報告書,207ページ)
国内の調査ではLGBTは7.6%(平成27年 電通ダイバーシティラボ)や、8%(平成28年 LGBT総合研究所)といった結果がある。 - いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン 平成25年度東京都地域 自殺対策緊急強化補助事業 「LGBTの学校生活に関する実態調査(2013)」
- 中塚幹也(2010)「学校保健における性同一性障害:学校と医療の連携」『日本医事新報』4521:60-64
「アライ先生」のための3ステップ
Before
01説明書
このキットはセクシュアルマイノリティの子どもにとっても過ごしやすい学校づくりをしてくださる「アライ先生」になり、子どもに多様な性について教えるためのキットです。
以下3つのステップで「アライ先生」になりましょう!
Step.1 先生が知る 共有する
02先生用ハンドブック
セクシュアルマイノリティについての基礎知識や、子どもの困りごとや対応例について知るためのハンドブックです。
先生ご自身が読んだら、他の先生と共有してください。
Step.2 相談していいよを伝える
03ブックリスト
「自分は何者なのだろうか」「自分はおかしいのだろうか」と悩む児童に手を差し伸べるためにも、先生や学校の「キミの力になりたい」を伝えるためにも、児童が出会う情報は重要な役割を果たします。
図書館・保健室・相談室・学級文庫などに置いたり、授業に使ったりできる本やマンガ、映画などをご紹介しています。
04「アライ先生」シール
6色のレインボー(赤・橙・黄・緑・青・紫)はセクシュアルマイノリティを理解・応援していることを表す国際的なシンボルです。
アライ(Ally)は「理解者・同盟」を指す英単語「Alliance(アライアンス)」が由来で、LGBTのことを知っているよ、味方だよ、と思う人のことをいいます。
このシールを名札、教材、教具など児童の目につく場所に貼っていただき、その趣旨を説明することで、多様な性について相談しやすく感じる児童がいます。
Step.3 児童に授業をする
05学習指導案
小学校の道徳で多様な性についての授業を行っていただく際の、学習指導案と指導の手引きです。
ご参考になりましたら幸いです。
06指導の手引き
08小学校高学年用映像教材
15分の映像教材には、セクシュアルマイノリティの基礎知識や、若者の声が多く入っています。
また、内容を深めるためのワークシートと、配付資料もご活用ください。
09配付資料
After
07先生用アンケート
内容改善のため、アンケートにご協力いただけましたら幸いです。アンケートは回収後、個人が特定されない形で統計処理をした上で公表させていただく可能性があります。
10児童用ワークシート兼アンケート
先生用アンケート
本教材を活用後にご回答ください。
送付方法:メールかFAXでご送付ください。
メール:info@rebitlgbt.org / FAX:03-6278-9909
児童用アンケート
多様な性の授業に関する教育効果を調べるために、授業の前後で5分ずつアンケートの実施にご協力をお願いいたします。
留意点
- 児童用ワークシート兼アンケートは、1人の児童に対して授業前後で同じ質問をし、その児童の個々の変化を調査しています。必ず両面に収まるように印刷していただき、1人に1枚ずつお配りください。
- 回答するタイミングが「授業前」「授業中」「授業後」の3回ありますので、必ずその順番で答えるようご指導をお願いいたします。
- 授業開始後に「授業前」アンケートの書き直しをしないよう、お声がけをお願いいたします。
- 児童用ワークシート兼アンケートを回収する際、回収ボックスに児童自身が入れる等、記入内容が他の児童にわからないよう留意して回収をお願いいたします。
- アンケートは左右で切り離さないでください。
送付方法:着払いでご郵送ください
〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-26-2新宿カメヤビル4階
認定NPO法人 ReBit宛
※「Ally Teacher’s Tool Kit」の全てのコンテンツを権利者に無断で複製、改変、放送、上映、公開、演奏、販売、レンタル、ネットワークを通じて送信できる状態にすることを一切禁止します。
小学校高学年向け「Ally Teacher’s Tool Kit (アライ先生キット)」の3つの届け方
小学校の先生の場合
小学校の先生でない場合
教材作成にご支援いただいた企業/団体様
寄付キャンペーンにご寄付いただいた企業様
お申し込み・ご購入
小学校高学年向け「Ally Teacher’s Tool Kit (アライ先生キット)」
製品パッケージ
パッケージ版を無料で申し込む
小学校の先生対象
パッケージ版を購入する
どなたでも
関連資料
教職員研修用
「Ally Teacher’s Tool Kit(アライ先生キット)」
中学校向け
「Ally Teacher’s Tool Kit (アライ先生キット)」