Education
LGBTQもありのままで大人になれる社会に
学校での授業や教材づくりを通じて理解を促し、教員が安全で包摂的な学校環境をつくる支援を行います。
取り組む課題
LGBTQの子ども・若者にとって学校が安全ではなく、希死念慮が高い
先生が授業中に騒いでいた男子2人に「おまえらイチャイチャすんな、ホモか！」と注意して、クラス中がどっと笑った。バレないように一緒に笑ったけど、自分のことを笑っているようで辛かったし、この学校では相談できないと思った。
ゲイ
中学のとき、いじめられていた。「男みたいできもい」「本当に女なの？」と制服を脱がされたり、上履きをトイレに入れられたりした。
トランスジェンダー男性
LGBTQは学齢期に、いじめ経験や自殺念慮の割合が高いという調査結果があります。
しかし、教員養成課程でLGBTQについて学んだ教職員は少なく、正しい情報や適切な支援を提供できていません。
いじめや暴力を経験したLGBTQ
68% *1
過去1年に自殺念慮
48%*2
全国調査比3.8倍
LGBTQについて教員養成課程で学んだ教員
13% *3
- いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン（2014）平成25年度東京都地域自殺対策緊急強化補助事業「LGBTの学校生活に関する実態調査(2013)」
- 認定NPO法人ReBit（2022）「LGBTQ子ども・若者調査2022」
- 認定NPO法人ReBit（2023）「学校における性的指向・性自認に係る取り組み及び対応状況調査」
ReBitの取り組み
児童生徒向けの授業、教職員や教育委員会への研修、調査・教材作成、学校への伴走支援を通じて、LGBTQへの理解を深め、安全で包摂的な学校環境を教職員と共に育んでいます。
授業・研修
調査・教材制作
学校を変える先生の育成と伴走
01授業・研修
多様な性を通じて多様性を学ぶ体感型の授業や研修を、全国の学校や教育委員会で展開しています。
学校/ 行政へ授業/ 研修を提供した回数・人数
1,234回 18万人
02調査・教材制作
学校教科書や書籍の監修・出版に取り組むとともに、LGBTQの子どもと学校に関する国内最大級の調査も実施しています。
03学校を変える先生の育成と伴走
LGBTQも安心できる学校づくりを支える教職員を増やすため、教材「Ally Teacher’s Tool Kit」の開発、オンライン情報提供、コミュニティ運営に取り組んでいます。
教材の発行部数
5.4万部
教材の再生回数
14万回
生徒や先生、講師の声
「自分は自分のままでいいんだ」と思うことができた
小学生のときからずっと性別に違和感があることを誰にも言えなくて、「自分っておかしいのかな」とずっと悩んでいました。高校の時にReBitが学校に来て、授業をしてくたことをきっかけに、「自分のままでいいんだ」と思えました。
授業を受けた ひかるさん
悩んでいたけど少し安心できた
友達からカミングアウトを受けたときになにも言えなくて、「 傷つけてしまったんじゃないかな」と、悩んでいました。でも、学校でReBitの授業を受けたときに「話を聞いてくれただけでも安心したと思う」と言ってもらえて、少し安心できました。
授業を受けた あやさん
教材がすべて揃っているので安心して授業ができました。
クラスのなかで、いわゆる”オカマネタ”がでたことをきっかけに、多様な性について伝える授業をしようと考えはじめました。どのような授業をしていいかわらず検索していたところ、ReBitのAlly Teacher’ s Tool Kit を見つけました。学習指導案や映像動画、配布プリントまで全てそろっていて、安心して授業ができました。
教材を使った 佐々木先生
1人でも多くの子どもが、ありのままでいられる学校が増えるように
「アライの大人を増やしたい」という気持ちで授業でお話ししています。特に教職員研修では、学校がSOGIインクルーシブな環境となるよう、先生たちに「個人でもできること」や「学校全体として取り組めること」をお伝えし、アライの先生として実践できる次の一歩がわかるようにしています。「相談しやすい先生」になってもらうことも大切なので、さまざまな「ちがい」を想定した声かけについても、気づきが得られるような研修を意識しています。1人でも多くの子どもが、ありのままでいられる学校が増えるといいなと思います。
ReBitの授業で講師をしている れいさん
Donation寄付について
LGBTQもありのままで
未来を選べる社会をつくる
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