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2023/03/23【調査報告】「LGBTQ医療福祉調査2023」結果公開
認定NPO法人ReBitは、「LGBTQ医療福祉調査2023」を実施しました。1138名の回答より明らかになった、LGBTQの医療福祉等の社会資源利用に関する主要なデータと、自由回答に寄せられた具体性のある声を発表します。
本調査から、LGBTQの8割が障害や生活困窮に関する行政・福祉サービスを利用した際にセクシュアリティに関連した困難を経験し、その影響で3人に1人が病状悪化、5人に1人が自殺念慮・未遂に繋がっていることが明らかになりました。
また、医療サービスを利用した際にトランスジェンダー男性・女性の8割がセクシュアリティに関連した困難を経験し、その影響で4割が体調が悪くても病院に行けなくなり、4人に1人が自殺念慮・未遂に繋がる等、喫緊な状況が明らかになりました。
【調査報告】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000047512.html
本調査は、LGBTQの医療・福祉の利用に関する現状を明らかにすることで、LGBTQも安全に利用できる社会資源を増やすことを目指し、認定NPO法人ReBitが、日本財団の助成をいただき実施しました。
2023年1月15日(日)〜2月12日(日)に、インターネットで実施。回答者について、その年代、居住地、セクシュアリティの分布は、以下の通りです。なお、本調査は、1138名からご回答いただき、うち有効回答961名を分析しました。
本調査で寄せられた声からは、LGBTQの認知度の向上など肯定的な社会変化があった一方で、LGBTQユースは未だ困難を抱え、生きづらい状況にあることが浮き彫りになりました。
この結果をふまえ、
1)LGBTQは精神障害を経験する割合が高い。
2)LGBTQは自殺におけるハイリスク層。特に、障害があるLGBTQが顕著。
3)LGBTQは生活困窮におけるハイリスク層。特に、障害があるLGBTQが顕著。
4)LGBTQの約半数が、行政・福祉サービスを利用する必要があっても、利用できていない。
5)LGBTQの95.4%は、行政・福祉関係者にセクシュアリティについて安心して話せない。
なお、LGBTQの半数は、支援者にセクシュアリティを伝えなかったことで、必要・適切な支援が受けられないことに繋がった。
6)障害や生活困窮に関する行政・福祉サービスを利用した際に、LGBTQの約8割がセクシュアリティに関する困難を経験。
それにより、3人に1人が病状悪化・心身不調を、5人に1人が自殺念慮・未遂を経験。
7)医療サービスを利用した際に、LGBTQの約7割、トランスジェンダー男性・女性の約8割が、セクシュアリティに関連した困難を経験。
トランスジェンダーの42%は体調が悪くても病院に行けなくなり、25%が自殺念慮・未遂を経験。
上記をなくすための、行政・福祉・医療分野でのLGBTQの理解や取り組みの推進が急がれると言えます。