お知らせ
2022/01/01

2022年 新年のご挨拶


新年、おめでとうございます。

2021年、ReBitは設立13年目を迎え、まさに干支が一周巡り新たなスタートにたった面持ちです。
ともに挑み支えてくださったみなさまに、心より感謝を申し上げます。

2020年・2021年の長期化するコロナ禍、LGBTQの現状は更に深刻になりました。
非正規雇用の割合が高いLGBTQは、失業や生活困窮に関する相談が増えました。
また、トランスジェンダーの35%がうつを経験するなど、LGBTQは社会状況等からメンタルヘルスが悪化しやすく、LGBTQで精神障害があるダブルマイノリティの人たちからのご相談も相次ぎました。

このような状況のなか、福祉利用のニーズが高まる一方で、LGBTQの76%が福祉を利用する際に困難やハラスメントを経験するなど、福祉が安全に利用できない状況が浮き彫りになりました。
そのためReBitは2021年に、日本初となるLGBTQフレンドリーな就労移行支援事業所(障害がある人たちの就活支援を行う福祉サービス)「ダイバーシティキャリアセンター」を渋谷区にて開所しました。


「以前利用していた就労移行ではセクシュアリティに由来したハラスメントを受けてたから、”きちんと福祉を利用できている”と感じられるのは初めて。安心ってこういうことか、って感じています。」

「初めて、セクシュアリティの相談ができた。初めて呼ばれたい名前で呼ばれ、初めて着たい服を着たいと言えた。スタッフや講座でいろんなロールモデルと出会えて、自分のままで生きて働いていいんだって思えた。」


などたくさんの、お声をご利用者さまからいただきました。
2022年はLGBTQも安心して利用できる福祉サービスについて、行政等と連携しながら支援モデルをつくっていきたいと考えています。

他にも、リモートや対面を駆使し全国の学校/行政/企業へ研修をお届けしたり、小学校でのLGBTQの教育効果に関する調査を公開したり、国内最大級のダイバーシティに関するキャリアフォーラム「DIVERSITY CAREER FORUM」は30万視聴を超え、多くの子ども・若者たちに「ちがい」があっても自分らしく生きる・働くことができると信じるきっかけを届けることができたと考えています。

これらの挑戦を実現できたことは、みなさまからのご寄付や応援をいただけたからこそと心より御礼を申し上げます。

LGBTQを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる未来のために、ReBitは2022年も「少しずつを何度でも」繰り返し進みます。
ぜひ、本年も何卒よろしくお願い致します。

認定NPO法人ReBit
代表理事 藥師実芳
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