お知らせ
2018/09/24

【募集】学校で伝える多様な性-先生と学校づくりを考える-

\9月24日(月・祝)イベントを開催します!/

■イベント概要
昨年度実施した「学校で伝える多様な性-先生と授業実践を考える-」をふまえ、今年度は多様な性について伝える学校づくりについて先生方、先生を目指す学生、教育関係者、子どもに関わるすべての方々と一緒に考えるイベントを実施します!

▶多様な性について授業で伝えたい
▶学校として取り組みたい
▶多様な性についてこれから学びたい
▶多様な性の取り組みについて相談できるネットワークがほしい

ぜひご参加ください!


【お申し込みはこちら】
「学校で伝える多様な性-先生と授業実践を考える-」に申し込む






■イベント内容

[日時]2018年9月24日(月・祝)10:00〜15:30(開場:9:30)

[会場]国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3−1)

[対象]教職員・教職課程履修学生・教育関係者様、保護者、子どもに関わるすべての方 100名

[参加費]500円(資料代)※高校生以下は無料

[主催]NPO法人ReBit

[お問い合わせ]info@rebitlgbt.org(担当:三戸)

「学校で伝える多様な性-先生と授業実践を考える-」に申し込む






■当日のタイムライン(仮)

9:30 開場
10:00-10:15 開催のあいさつ
10:15-11:30 基調講演
11:30-11:40 休憩
11:40-12:30 調査報告 
       ・中学校高校で行ったReBitの
        出張授業前後のアンケート結果から、
        子どもたちに多様な性について伝えることの影響について報告
       ・中学校版アライ先生ツールキットを
        使用いただいたアンケート結果報告
       ・小学校版アライ先生ツールキットのご紹介

12:30-13:30 お昼休憩

13:30-15:30 分科会
       ・分科会① 小学校の授業実践について
       ・分科会② 中学校で多様な性について伝えることについて
       ・分科会③ 高校でのサークル運営や学校としての取り組みについて
      
      各分科会にて閉会となります。

※開催前(9:15-9:45)にReBitによるミニ基礎講座を行います。多様な性についての基礎知識を知りたい方はぜひご参加ください。
※登壇者等の詳細は随時公開いたします。
※各分科会の定員は30名です。

■ 登壇者 ■

<基調講演>
千葉大学教育学部教授・附属小学校長兼務
片岡洋子先生
教育現場で多様な性について取り組み意義や、学校長としての取り組みについてお話しいただきます。

■片岡先生より
性の多様性について小学生に教えるのは早いでしょうか。小学生のときに性別違和を自覚したり、性的指向が異性ではないこと気づいたりする人は少なくありません。一方、LGBTへのからかいがてっとり早く笑いをとるネタになることは小学校低学年でも知っています。ときには教師も子どもたちを笑わせるネタにします。
そんな中、性別違和や同性が好きなことに気づいた子どもたちは、自分が笑いやいじめの対象になると察知し、自分はおかしいと悩み、自分を偽って生きることに必死になってしまいます。ここで問題を起こしているのは少数の当事者ではなく、周囲の環境です。すべての子どもたちが安心して学ぶ学校の環境を整えるためにも、子どもたちが性の多様性について学ぶ機会をつくることが必要です。
文科省の通知等の動向や、私自身の試行錯誤も含めて、お話しさせていただきます。


<分科会① 小学校の授業実践について>

桐朋小学校
星野俊樹先生
小学校での授業実践、学級経営について多様な性の観点からお話しいただきます。
■掲載記事
https://goo.gl/gW1rS8
※分科会①にご参加の方は必ずご一読くださいませ。

■星野先生より
1年を通して子どもが学校に通う約200日のうち、多様性についての授業に割ける時間は、ほんのわずかです。
しかし、そのわずかな時間における子どもたちの豊かな学びのために、私たち教員は、子どもたちや保護者との関係を丁寧に積み重ねていく必要があります。
多様性教育において、指導案で「何を」伝えるかも大事ですが、「誰が」「どのように」伝えるかも同じくらい大事なこと。
多様性教育をする上で大事にしたい教員のあり方について、エピソードを交えながら、楽しく一緒に考えましょう。


認定NPO法人ReBit 教育事業部マネージャー
小川奈津己さん
小学校高学年版ATTKの使用方法について参加者の方と検討していきます。

■小川さんより
昨年公開した中学校版Ally Teacher’s Tool Kitは、おかげさまで全国500校以上の中学校に頒布することができました。
今年は第2弾として小学校高学年版を公開します。
小学校高学年版Ally Teacher’s Tool Kitは中学校版と何がちがうのか?
小学校高学年の子どもたちにとって多様な性を学習する意義とは?
どのような授業が効果的なのか?
我々からのご説明ばかりでなく、完成したばかりの実物をご覧いただきながら、来場者の方々と一緒によりよい教材にしていく時間にしたいです。


<分科会② 中学校で多様な性について伝えることについて>

学校図書株式会社・道徳教科書編集委員と編集部員
中村美智太郎先生(静岡大学教育学部准教授)
田中倫紀さん
中学校道徳の教科書に多様な性について記載いただいた経緯、どのように授業で扱ってほしいかについてお話しいただきます。

■中村先生・田中さんより
小学校・中学校でこれまでの「道徳の時間」が「特別な教科 道徳」となり,教科化されます。
学校図書の教科書では,小学校・中学校とも,多様性を涵養することを大切にしています。その中で「多様な性」についても盛り込むことにしました。
道徳の授業をいわゆる「マジョリティ」の価値を伝達する場ではなく,一人一人がそれぞれ異なる価値を持った存在であると認め合う場になることを願っています。
そのように認め合うことが当たり前のこととして受け入れられる社会になるように,道徳で扱う諸価値を本当の意味で「考え,議論する」ものになることを期待しています。


世田谷区教育委員会
加藤敏久様
世田谷区立船橋希望中学校
菅野茂男校長先生
山本浩靖先生
世田谷区教育員会の取り組みや、中学校での取り組みについてお話しいただきます。



<分科会③ 高校でのサークル運営や学校としての取り組みについて>

成蹊高等学校スクールダイバーシティ
久保田善丈先生
スクールダイバーシティの活動内容、立ち上げの経緯、運営について卒業生と一緒にお話しいただきます。
■活動ブログ
https://ameblo.jp/sksd14/

■スクールダイバーシティの皆さまより
わたしたちが相手にしているのは、「全員が、分かりやすい日本人で健常者、そして、見た目どおりの異性愛者で、男子らしい男子、女子らしい女子・・・」といった、「学校」の潜在的ではあるけど強烈な願望なのだと思います。声を上げていなければ、多様性、マイノリティ性はないことにされてしまう。スクール・ダイバーシティは、遠巻きにされつつ(苦笑)、そんな空気を揺さぶりつつ、多様性、マイノリティ性をむしろ可能性に読み替えていく—でも、どんなやり方で?―というようなことをお話しできればと思っています。よろしくお願いします。


正則高等学校
日沼慎吉校長先生
ジェンダー教育をはじめとする性の多様性教育を学校をあげてとりくむ理由や実績についてお話しいただきます。

■日沼先生より
正則高校オリジナルの授業として有名(?)な総合の授業で生徒たちは何を勉強しているのか、ご存知ですか?
生徒たちは「ジェンダーの授業」とも呼んでいるようですが、「生徒の手による授業点検」を見ると多くの生徒は良い評価を与えています。
しかし保護者のみなさんが授業プリントのファイルを見たならば、少し戸惑うことがあるかもしれません。ジェンダーというとどこかで聞いたことはあるが今一つ正確には分からない言葉が飛び交い「刷り込まれる性」「セクハラ」「多様な性と同性愛」「結婚」などの授業プリントの表題を見れば「大事なテーマかもしれないけど大丈夫かな。刺激が強すぎないかな?」と思われる方もいるかもしれませんね。
生徒たちが、実は「自分が持っている性の認識」が身の回りのあふれる性情報によって「刷り込まれている」可能性があることを知ったときどう反応するのか、教師から投げかけられる「性と人間の生き方」に関わるテーマ、課題をどう受け止め何を考え自分を見つめ直そうとしているのか、授業の様子を含めて実際のプリントを使ってみなさんにも疑似体験していただきたいと思います。けしてみなさんの知識や考えを個別に問う場面などはありませんからご心配なく参加してみてください。みなさんご自身の「性の自己認識」にも課題が投げかけられるかもしれませんよ。



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*本イベントは公益財団トヨタ財団様の助成により実施します。
*本イベントの取材は主催団体への事前連絡が必須となります。当日の飛び込み取材は不可となっておりますので、ご了承下さい。
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