
どの地域でも、全ての人が、性のあり方によって取り残されることなく、平等に、ありのままで生きられる社会を実現するためには、地域や分野に根差した取り組みが必要不可欠です。
本事業ではLGBTQの課題に取り組む団体を包括的に支援することで、団体の持続可能性を高めつつ多様なステークホルダーと連携した「ありのまま」で生きられる地域づくりを推進します。
休眠預金活用事業として、認定NPO法人ReBitと認定NPO法人エティックが資金分配団体となり、資金支援および非資金支援(伴走支援)を、最長2年6か月提供します。
事業概要
LGBTQは人口の約3〜10%との調査もあり、どの地域にも共に暮らしています。しかし、学齢期には約7割がいじめを経験し、約9割が家族との関係に困難を抱えています。さらに、就職活動や就労の場面でも約9割(特にトランスジェンダーの約8割)が困難を経験し、医療・福祉の利用時には約8割がハラスメントを受けるなど、人生の各段階で多くの困難に直面しています。そのため、精神障害、生活困窮、孤独・孤立、自死などにおけるハイリスク層です。
2023年には「LGBT理解増進法」が制定され、自治体・企業・学校による取り組みの必要性が明示されました。今後、地域社会におけるさらなる実践と推進が求められています。
本事業では、地域や分野に根ざしてLGBTQの支援や啓発に取り組む団体に対し、包括的な資金的・非資金支援を行うことで、組織基盤および事業実施力の強化を図ります。これにより、国内におけるLGBTQに関するの取り組みや、地域・分野を越えた協働の促進につなげ、すべての人が性のあり方によって取り残されることなく、平等に、そしてありのままで生きられる地域社会の実現を目指します。
休眠預金活用法とは
「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度。2019年度より開始。
詳細:https://www.janpia.or.jp/kyumin/
事業名 | 地域におけるLGBTQ支援・啓発の担い手団体の育成 -すべての人が、「どの地域でも」性のあり方によって取り残されることなく、平等に、ありのままで生きられる社会に向けて- (通称:LGBTQ/SOGIEインクルーシブな社会づくり推進事業) |
資金分配団体 | 認定NPO法人ReBit [コンソーシアム構成団体]認定NPO法人エティック |
中期的なゴール | ①LGBTQの支援や啓発、官民産学連携等を行える、ハブ機能を持った団体が各地域・各分野を担い活動している状態。 ②地域・分野の各ステークホルダーの協力と参画により、LGBTQの理解促進・相談体制の整備・安全な環境づくりが行われ、地域・分野での理解者や、LGBTQも安心して利用できる資源が増加している状態。 ③地域・分野で生まれたLGBTQの理解促進・相談体制の整備・安全な環境づくりのモデルが、各地に共有され、他自治体や国の施策に反映されている状態。 |
期待する活動概要 | 「LGBTQへの支援に関する変化」「LGBTQの理解促進に関する変化」「地域・自治体の変化」及び、これらを支える「組織の変化」の4つの観点で整理しています。 |
対象地域 | 全国 |
事業期間 | 2025年9月1日〜2028年2月29日まで(最長2年6ヶ月程度) |
公募期間 | 2025年5月12日(月)10:00 ~ 6月2日(月)17:00 |
採択予定実行団体数 | 5~6団体程度 |
1団体あたりの助成額 | 1,200万~3,000万円(事業期間の合計金額) ※上記「助成額」とは別に、「評価関連経費」が助成額の5.0%以下で支払われます。 ※事業に係る経費の20%以上は実行団体の自己資金又は民間からの資金の確保を原則とします。ただし、財務状況や緊急性がある場合には、申請時にその理由を明示いただければ、自己負担分を減じることを検討します。 |
公募のプロセス
① | 公募期間 | 2025年5月12日(月)10:00 ~ 6月2日(月)17:00 |
② | 公募説明会@オンライン | 2025年4月28日(月)19:00-20:00 |
③ | 全体質問会@オンライン | 2025年5月8日(木)19:00-20:00 |
④ | 個別相談会@オンライン | 2025年5月2日(金)~5月28日(水) |
⑤ | 審査(書類・面談) | 2025年6月~7月 1次審査(書類) 2次審査(オンライン面談:事業プレゼンテーション及び質疑応答を予定) ※場合によっては追加でのヒアリングをさせて頂く可能性があります。 ※審査結果はメールまたは文書で通知します。 |
⑥ | 内定通知 | 2025年7月末(予定) |
⑦ | 実行団体決定、契約締結 助成金振込 | 2025年7月~9月 |
⑧ | 事業開始 | 2025年9月 |
公募説明会・全体質問会申し込み、およびメルマガ登録フォーム
公募説明会等のお申し込みや、本事業の情報配信を希望される場合は以下のリンクよりメールアドレスをご登録ください。
情報配信では、募集要領等の公開等のお知らせを、随時発信いたします。
登録フォームはこちらから
● オンライン公募説明会
テーマや助成対象事業に関するご説明、申請をご検討いただいている皆様からご質問をお受けする機会として、オンライン公募説明会を実施いたします。
日時:2025年4月28日(月)19:00〜20:00
● オンライン全体質問会
主に事業計画書・資金計画書の書き方についての説明や、その他参加者全体で受け付ける質問会を実施いたします。
日時:2025年5月8日(木)19:00〜20:00
※説明会の参加は申請上必須ではありません。両方とも事後にアーカイブ動画や説明資料を公開予定です。
※個別相談は、説明会後に受け付けます。
募集要領・申請資料
本事業についての詳細は、以下の募集要領にてご確認ください。
※募集要領を必ずご確認の上、ご申請ください。
※以下の資料が格納されています。
・募集要領_LGBTQ/SOGIEインクルーシブな社会づくり推進事業
・(参考)実行団体向け積算の手引き
・(参考)実行団体向け精算の手引き
・(参考)資金提供契約書(ひな形)_法人格有の主体用
・(参考)資金提供契約書(ひな形)_任意団体用
・申請に必要な書類(様式1~7)
● 申請に必要な書類
☑(様式1)助成申請書
☑(様式2)事業計画書
☑(様式3)資金計画書等
☑(様式4)自己資金に関する申請(任意)
☑(様式5)団体情報
☑(様式6)役員名簿
☑(様式7)ガバナンス・コンプライアンス体制現況確認書
☑定款
☑登記事項証明書(全部事項証明書)
☑事業報告書◆
☑決算報告書類◆
貸借対照表
損益計算書(活動計算書、正味財産増減計算書、収支計算書等)
監事及び会計監査人による監査報告書
☑団体パンフレットや広報資料(任意)
※◆の資料はいずれも過去3年分。設立から3年未満の団体は提出可能期間分のみ提出ください。
※詳しくは募集要領をご確認ください。
申請方法
【公募期間】
2025年5月12日(月)10:00 ~ 6月2日(月)17:00
【申請方法】
公募締切日時までに、指定のGoogleフォームにてご提出ください(提出には Googleアカウントが必要です)。
※締切の日時後の申請受付はできません。また、紙での郵送は受け付けておりません。
※一度提出頂いた資料に関しては、事後の差し替えはお受けしておりませんので、ご了承ください。
よくある質問と回答
(最終更新:2025年4月22日)
個別相談
実施期間:2025年5月2日(金)~5月28日(水)
所要時間:1回につき30分~最大1時間
参加方法:オンライン開催(web会議システム「zoom」予定)
※申請検討する団体と本助成事業担当者が、個別で相談対応します。
※申し込みは4月28日(月)公募説明会終了後に開始します。
資金分配団体について
2009年から15年間LGBTQ課題に取り組んできたReBitと30年以上、起業支援や、ソーシャルセクターのリーダー育成、経営・インパクト拡大等に取り組んできたエティックの経験・知見を活かし、事業実施面と組織面双方での伴走支援を提供します。
お問い合わせ先:info_kyumin@rebitlgbt.org(担当:佐藤、宮地、三戸)
※共通する質問があった場合はQ&Aを後日ウェブサイトに掲載することがあります。
※電話でのお問い合わせは、受け付けておりません。メールや個別相談のお打ち合わせをご活用を検討ください。
※メール返答は3営業日程度を要しますので、よくある質問等もご参照ください。

認定NPO法人ReBit
LGBTQもありのままで未来を選べる社会を目指す、認定NPO法人。
学校・行政・企業でLGBTQやダイバーシティに関する授業/研修を約2,200回、22万人以上に提供。多様な性についての教材作成や、LGBTQの就活生ら約13,000名超のキャリア支援を行う。また、LGBTQなど多様性にフレンドリーな就労移行支援事業所を、渋谷区と大阪市で運営。https://rebitlgbt.org/

認定NPO法人エティック
行動を起こす人に伴走し、つなぎ、ともに「新しい社会」をつくる。1993年創業、2000年にNPO法人化、2017年に認定NPO法人取得。起業家育成、企業や自治体などの異なるセクター間の共創コーディネート、コーディネーター育成に取り組んでいます。手がけてきた実践型インターンシップや起業⽀援プログラムへの参加を通して、約14,000名がプログラムに参加し、約2,000名が起業しました。
https://etic.or.jp/
JANPIA
一般財団法人日本民間公益活動連携機構
