2024年を迎えました。新年を迎えられたのも、ご支援いただいている皆さまのおかげと思っております。改めてお礼申し上げます。
本年も気持ちを新たに、より一層活動に専心する所存でございますので、今後とも変わらぬご支援ご声援のほどお願いいたします。
2023年は、LGBTQ理解増進法が制定される等、LGBTQを取り巻く社会に大きな変化がありました。
ReBitは、LGBTQも安心して暮らせる地域を増やすことを目指し、その根幹となる福祉サービスでの包摂に力を入れた一年でもありました。LGBTQの4割が職場のハラスメント等を要因として、うつ等精神障害になる一方で、8割が福祉サービスで困難・ハラスメントを経験しています。その現状を変えるため、大阪市北区に2か所目となる就労移行支援事業所(障害がある方の就活を支援する福祉サービス)「ダイバーシティキャリア大阪」を設立し、年間のべ4000名の精神障害・発達障害があるLGBTQの支援や、行政・福祉サービスの啓発・連携を進めてきました。
また、行政連携においても新たな取り組みが進んだ1年でした。上記大阪のセンターを大阪府との協働事業としてご選出いただいたり、東京都「LGBTフレンドリーを目指す事業者向け訪問支援事業」に講師として協働させていただいたり、静岡県掛川市のダイバーシティ推進プロジェクトを受託し、市全体のダイバーシティアクションプランの策定や研修等の施策実施を進めています。2024年は、LGBTQの理解増進法を受けてLGBTQの取り組みを開始したい・さらに加速したい自治体さまへ伴走ができるよう、新たなプロジェクト展開も予定しています。
また、2024年度は、小学校の保健体育では全6社が性の多様性を取り上げることが決まりました。正しい情報が届くことはもちろん、相談支援や環境づくりにおける要となる教職員の育成・サポートができるよう、引き続き邁進していきます。
法人化10周年を迎える本年も、LGBTQを含めた全ての子ども・若者がありのままで大人になれる未来のために「少しずつを何度でも」繰り返し進みます。
ぜひ、本年も共に歩んでいただけましたら嬉しいです。
なお、弊団体は1月4日(木)より平常通り活動を開始致します。
メールにて恐縮ではございますが、皆さまの益々のご発展をお祈り申し上げ、
年始のご挨拶とさせていただきます。
認定NPO法人ReBit
藥師実芳