About ReBit
ReBitは、LGBTQもありのままで
未来を選べる社会を目指す認定NPO法人です。
団体名には「少しずつ(Bit)」を「何度でも(Re)」繰り返すことにより社会が前進してほしい、という願いが込められ、
2009年よりLGBTQもありのままで学ぶ・働く・暮らすための事業に取り組んできました。
LGBTQとは
国内の調査ではLGBTQは約3〜10%いるといわれています。
5つの頭文字からなり、セクシュアルマイノリティ(性的少数者)を指す言葉としても使われます。
この他にも多様なセクシュアリティが存在します。
- LGBTやセクシュアルマイノリティの推計には様々な国内調査がある。「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム(2019)「大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート」ではLGBTがTが2.7%、LGBTAが3.3%、「決めたくない・決めていない」を含めると8.2%。日本労働組合総連合会(2016)「LGBTに関する職場の意識調査」ではLGBT等(性的マイノリティ)当事者が8.0%。株式会社LGBT総合研究所(2016)「LGBTに関する意識調査」ではLGBTが5.9%、LGBTを含めたセクシャルマイノリティが8.0%。電通ダイバーシティ・ラボ(2018)「LGBT調査2018」ではLGBTを含む性的少数者(セクシュアル・マイノリティ)が8.9%。日高庸晴・三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」(2018)「多様な性と生活についてのアンケート調査」ではLGBTQが10.0%。岩手県高校教育研究会学校保健部会・いわて思春期研究会(2013)「高校生の生と性に関する調査」ではセクシュアルマイノリティが10.1%などがある
取り組む課題
LGBTQの子ども・若者にとって学校が安全ではなく、希死念慮が高い
先生が授業中に騒いでいた男子2人に「おまえらイチャイチャすんな、ホモか!」と注意して、クラス中がどっと笑った。バレないように一緒に笑ったけど、自分のことを笑っているようで辛かったし、この学校では相談できないと思った。
ゲイ
中学のとき、いじめられていた。「男みたいできもい」「本当に女なの?」と制服を脱がされたり、上履きをトイレに入れられたりした。
トランスジェンダー男性
LGBTQは学齢期に、いじめ経験や自殺念慮の割合が高いという調査結果があります。
しかし、教員養成課程でLGBTQについて学んだ教職員は少なく、正しい情報や適切な支援を提供できていません。
いじめや暴力を経験したLGBTQ
68%*2
過去1年に自殺念慮
48%*3
全国調査比3.8倍
LGBTQについて教員養成課程で学んだ教員
13%*4
- いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン(2014)平成25年度東京都地域自殺対策緊急強化補助事業「LGBTの学校生活に関する実態調査(2013)」
- 認定NPO法人ReBit(2022)「LGBTQ子ども・若者調査2022」
- 認定NPO法人ReBit(2023)「学校における性的指向・性自認に係る取り組み及び対応状況調査」
就活・就労で困難を経験するも、相談できる先がない
就活面接でカミングアウトしたら「帰れ」と言われた。帰りの電車でただただ泣いた。
トランスジェンダー男性
同僚に同性パートナーがいることを伝えたら職場でアウティング(暴露)され、上司から嫌がらせを受けるように。職場のハラスメント窓口でも対応してもらえず、うつになって、退職した。
レズビアン
LGBTQは就活・転職時や、働くなかで多くの困難やハラスメントを経験しています。しかし、安全に相談できる場所も不足しています。
就活時にSOGI※に由来した困難を経験したトランスジェンダー
※性的指向や性自認
87%*5
入社後3年内で、職場でSOGIに由来した困難・ハラスメントを経験したLGBTQ
92% *5
- 認定特定非営利活動法人ReBit(2019)「LGBTや性 的マイノリティの就職活動における経験と就労支援の現状調査」
メンタルヘルスや生活困窮の割合が高いLGBTQですが、福祉を安全に利用できていない
職場でハラスメントにより精神障害になり退職した際、障害福祉サービスを利用した。管理者にのみ、退職の経緯とともにセクシュアリティを伝えたら、勝手に他の支援者に伝えられ、不信感により病状が悪化し、利用ができなくなった。
レズビアン
生活保護開始時に、お金がかかるためホルモン治療をやめるように言われた。行政職員や福祉サービスの担当者もあまりにも知識や理解がなく、必死で治療の必要性を伝えても、誰一人として理解しくれず、失望した。
トランスジェンダー女性
学齢期のいじめや就労における困難は、メンタルヘルス悪化や低所得にも繋がっています。
しかし、安全網であるはずの行政・福祉サービスを安全に利用できず、孤独孤立や自死に繋がっています。
LGBTQの精神障害経験
(過去10年)
41% *6
LGBTQの生活困窮経験
(過去10年)
46% *6
LGBTQの行政・福祉サービスでの困難経験
78% *6
- 認定NPO法人ReBit(2023)「LGBTQ医療福祉調査2023」
ReBitの取り組み
2009年より、LGBTQも自分らしく「学ぶ・働く・暮らす」ための事業を展開しています。
学びを広げる教育事業
LGBTQもありのままで大人になれる社会に
学校での授業や教材づくりを通じて理解を促し、教員が安全で包摂的な学校環境をつくる支援を行います。
働くを応援するキャリア事業
LGBTQも自分らしく働ける社会に
LGBTQのキャリア支援と、企業向け研修・コンサルテーションで、安全な職場環境づくりに取り組みます。
暮らしを支える行政・福祉事業
どのまちでも、LGBTQも安全に暮らせる社会へ
行政伴走や、精神・発達障害のあるLGBTQが安心できる福祉サービスを通じて、安心なまちを増やします。
リーダーを応援するアライシップ事業
LGBTQの課題解決に向けて行動する実践者の育成・応援
理解を育み行動する「アライシップ」を持つ仲間を増やし、共に学校・職場・地域などを変えていきます。
これまでの活動成果
LGBTQの支援と、LGBTQの理解促進や支援者育成に取り組んできました。
学校/ 行政へ授業/ 研修を提供した回数・人数
1,234回 18万人
小学生のときからずっと性別に違和感があることを誰にも言えなくて、「自分っておかしいのかな」とずっと悩んでいました。高校の時にReBit が学校に来て、授業をしてくれてことをきっかけに、「自分のままでいいんだ」と思えました。
授業を受けた ひかるさん
企業・就労支援へ研修を提供した回数・人数
451回 6.3万人
言葉としては知っているつもりでも、実情を全くわかっていなかったことを感じました。整理された理論とLGBTQの社会人の個々の声のバランスが良く、良い機会でした。職場でアライが増えるよう、これからも取り組んでいきたい。
企業研修を受けた 人事の田中さん
キャリア支援を提供した人数
9000人
初めて、セクシュアリティのことも、精神障害があることも、安心して相談ができました。 スタッフや講座を通じて たくさんのロールモデルと出会 えて、自分のままで生きて働い ていいんだって思えました。多様性を大事にする職場と出会えて、今では自分らしく働けています。
就労移行支援事業所の利用者 はるさん
育成したLGBTQの課題に取り組む若者リーダー
19地域 55人
教材の発行部数
5.4万部
教材の再生回数
14万回
*2023年3月時点
書籍・教材
書籍の出版や教科書の監修、映画やドラマのアドバイザー業務、教職員や支援者向け教材の制作など、多岐にわたるコンテンツ制作に携わってまいりました。
受賞歴
メディア掲載
応援メッセージ
東ちづる
俳優・一般社団法人Get in touch 代表
金井 景子
早稲田大学教育学部教授
杉山 文野
NPO法人東京レインボープライド理事
Donation寄付について
LGBTQもありのままで
未来を選べる社会をつくる
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